2014年1月28日

我にもの言う木、レモンユーカリ


とにかく群を抜いて背の高い木。でも、威圧感とは全く無縁の木。

公園や学校など広いところによくこの木を見かけますし、街路樹としては、大通り沿いに植えてあります。

葉はこんもりしてなくて隙間が多く、全体にひょろひょろとしていて、むしろ頼りない感じ。

実は、私はこの木が好きです。この木を見上げると、木が隙間から私に何かを語りかけるように思えるのです。

広い空の下の小さな私に、捉えどころが無いながら、何か確かなことを言い掛けてくれてる。力が抜けるような、あるいは力が来るような。



先日の夕方に、隣のコミュニティカレッジで撮ってきた写真です。夕方のさびしい空の広さ、ユーカリの頼りない感じが伝わるでしょうか。

2014年1月 Cypress College




木が語りかけるような気がするのは、見上げるという動作と空の広さが引き起こす錯覚なのでしょうけど、それでも、そんな気持ちが引き出されるのが気持ちがいいので、何とか言葉を捕まえようとしたりします。


この木が、ユーカリの仲間だということは知っていましたが、ちゃんとした名前は知りませんでした。前回、梨の花(→ここ)を調べた、Cal Poly San Luis Obispo の、 Urban Forest Ecosystem Institute のサイトでEucalyptusと入れてみたら、ずらっと仲間の木が出てきました。

我にもの言うユーカリは、割と簡単に特定できました→これ
(このリストに載っていない別の木の可能性が無いわけではありませんが、それは追求しないことにします)。

学名 Corymbia citriodora、英語では Lemon-scented Gum(レモン-センテッド ガム)、日本語で レモンユーカリ。

常緑樹。オーストラリア北部原産。スモッグに強い。そのせいか、フリーウェイの脇によく植えてあります。

高さは80から160フィートになるとあるから、25から50メートルということ。本当に? とんでもなく高い。

葉っぱや花の写真は、上記サイトでご覧下さい。とにかく高くて写真が撮れません。

幹は、目だって美しく、クリーム色、ピンク、淡いグレー、または、まだら模様。表皮が剥がれつつあるか、つるつるである、とのこと。
つるつるの幹は、写真のように人肌のようなしわががあって、なにやら可笑しい。


















葉っぱにレモンの香りがあると書いてありました。知らなかった。

木の近くに立っても、葉っぱにはとても手が届きません。地面をみると、ちらほらと落ち葉が散っていたので、その中で多少緑色の残っているのを拾って、半分に折って鼻に近付けると、確かにユーカリの香りと共にはっきりレモンのようなツンとした香りがします。清涼感のある匂いで、鼻の下にずっと貼っておきたいと思うほど。茶色くなった葉っぱを拾っても、ちゃんと匂いがあります。

他の種類のユーカリも近くに生えているので、やっぱり落ち葉を拾ってにおいを嗅いでみました。いい香りだけど、レモンの香りではありませんでした。

いつか、いろんな種類のユーカリの葉を集めて、匂いで種類当てなんてしたら面白いでしょう。





0 件のコメント:

コメントを投稿