2015年5月18日

街が似合うユーカリ、レッド アイアンバーク (Red Ironbark、Eucalyptus sideroxylon)



ご無沙汰です。ユーカリシリーズを続けて行きます。

ところで最初にお断りしますが、ユーカリの仲間、とくに背の高い大型のユーカリは、種類の見分けの確信の程度がちょっと低めです。

そこを何とかはっきりさせたいと、随分長いことだらだらと時を費やしたのですが、自分には無理であると思い切ることにしました。はい、胸を張って言います。素人が一年くらいで到達できるレベルはこれくらいです。

そのうちに言い訳エントリーでも書きますワ。


今回のレッド アイアンバーク(Red Ironbark)は、そんな大型ユーカリの中では小さい方で、そして特徴がはっきりしています(たぶん)。以後(たぶん)は省略。
2014年12月19日 Valley View St. Cypress, CA



写真中央の木が、我が市を南北に走る幹線道路の中央分離帯の植栽になっているレッド アイアンバークです。奥のヒョロい木は以前記事にしたレモンユーカリ。

下の写真も同じ道路で、後方の黒い幹の二本がレッド アイアンバーク。手前の二本がレモン ユーカリ。それぞれ夕日に映えて上の方が赤っぽくなってます。
2014年12月19日 Valley View St. Cypress, CA




誰がデザインしたのでしょう、黒い木と、白い木がお互いを引き立てながら交互に植えられています。

レッド アイアンバークとレモン ユーカリは、私の住む辺りでは街路樹としてごく普通にあります。つまり都会の森の常連構成員。
(レモン ユーカリについては、そのうちまた書くつもりです。)



名前


Myrtaceae(フトモモ科)、Eucalyptus(ユーカリ属)

学名  :Eucalyptus sideroxylon

    (エウカリプツス シデロキシロン)
英語名 :Red Ironbark (レッド アイアンバーク)    
日本語名: 英語名のカタカナ表記、たぶん



Ironbarkの、ironは鉄のこと、barkは樹皮のこと。樹皮が、錆びた鉄のように黒っぽい茶色をしているのでこの名があるのだと思います。
2014年11月27日 Rosecrans Ave, Fullerton, CA

ちなみに、ユーカリでは樹皮が剥がれ落ちる種類が多い中、この木は縦に割れ目が入った硬くぶ厚い樹皮が覆っており、はがれません。それが、この木の目立った特徴になっています。



街が似合うシックな木


写真でうまく写せないのですが、この木は色合いがなかなかシックなのです。
2014年11月16日 Cypress Community College, Cypress CA



黒い幹と、枝垂れて覆いかぶさるような樹冠。全体に暗い感じなんですが、葉がブルーと表現される粉をふいたような青灰色をしていて、黒い幹と際立った対照があります。そして、ローズピンクの花が付くとさらに葉の青みが引き立ちます。秋から冬にかけて結構長い花の時期があり、車で通るたびに目を楽しませてくれました。


花と葉。何となくブルー系。
2014年11月27日 Rosecrans Ave, Fullerton, CA



花が落ちた後のカプセル状の果実。
2014年11月27日 Rosecrans Ave, Fullerton, CA


去年の、熟した果実でしょう。
2014年11月27日 Rosecrans Ave, Fullerton, CA


ユーカリ全般に、果実の形態が種類を見分ける大きなポイントなのですが、レッド アイアンバークでは黒っぽい幹を含めたおしゃれな佇まいが私の見分けポイントになっています。

ただ、残念ながらいつでもシックという訳ではなく、いかにもショボショボしたのもあります。剪定のされ方なのでしょう。伸び伸びと育てられない都会の事情があるのが街路樹ですから。


以上、レッド アイアンバークでした。



2015年5月10日

うわぁ、三ヶ月も放置してた!




前回のエントリーの日付が2月19日なので、もうかれこれ三ヶ月も更新していないことになる。

いえいえ、だいぶ前から気になってはいたものの放置してました。

3月に日本に帰国して認知症の母と数週間過ごしたのはブログから心が離れた理由の一つではあるのですが、時差ぼけと疲労から来る意欲の低下の方が大きいかも。

また、再開します。“ユーカリがなかなか分からない” 問題に決着をつけたいし。

て、誰に向かって書いているんだか。とにかく、頑張れ自分。