2014年10月10日

オークランドとバークレーで、カリフォルニアの自生樹木ーレッドウッド、コースト ライブ オークなどに親しむ(自分のためのメモ)。



先月末は、次女を送ってデービスに行ってきましたが、
その後サンフランシスコ近郊にあるオークランド市とバークレー市で、カリフォルニア自生種の樹木ウォッチングをしてきました。

長女が一緒だったので写真は撮っていません(写真を撮るのって案外時間かかるので、同行者がいると撮りにくいのです)。なので、このエントリーは次の機会のための自分用のメモ程度ということで。

(もしも、画像をご覧になりたいのでしたら、英語名あるいは学名で画像検索していただくと写真がずらっとでてきます。)

訪れたのは、オークランド市の東にあるワキン ミラー パーク(Joaquin MIller Park)と、カリフォルニア大学バークレー校内にある植物園(UC Berkeley Botanical Garden)です。

1.Joaquin Miller Park

 オークランド市の東に位置する丘にあります。開けた場所からはサンフランシスコ湾が見渡せました。


レッドウッド (Redwood, Sequoia sempervirens)

道路からハイキングコースに入ってゆくと、レッドウッドが自生する林に出合います。真っ直ぐな幹の感じから、素人目には杉の大木のように見えますが、これがあの有名なレッドウッド、日本語ではセコイア。世界一の樹高を記録する種類です。お目にかかれて光栄です。

ここのレッドウッドの森は、19世紀半ばのゴールドラッシュに始まる爆発的な都市の拡大による木材需要で、広範囲に伐採されてしまったのだそうです。今生えているのは2~3代目と説明に書いてありました。確かにこの木が何かを囲むように輪になって生えている光景が随所にありました。たぶん、昔に伐採された大木の切り株から枝が生じ、それがまた結構な大木に育ったのでしょう。成長が非常に速い木なのだそうです。



コースト ライブ オーク (Coast Live Oak, Quercus agrifolia

コースト ライブ オークもまとまって生えているところが何ヶ所もありました。以前、我が家の近くのこの木のことを記事にしたのですが、それとはまるで迫力が違いました。

ねじくれた枝が重なり合い、そこだけが薄暗く、ひんやりと冷気を放っていて、今にも魔物か何かが現れそうでした。こればかりは写真が無いのが残念です。

前の記事で、よく似た別の種類のオークがあって間違いやすいと書いたのですが、成熟したこの木の風に当たったらもう間違わないよね、という感じです。



新しい知り合い、マドロン(Madrone, Albutus mensiesii

翌日に行った植物園で名前を確認しました。この木も沢山生えていました。

ガサガサした灰色の樹皮が剥がれて下から目立つ赤い肌が露出しており、その赤い肌も所々剥けて下から緑色の肌がのぞいていました。

はい、街路樹になっているブリズベン ボックス のところで同じことを書きました。マドロンの方が赤も緑もあざやかでしたが、こんなことがあるのね。まるで違う種類の木なのですが、何となく葉っぱの感じも似ていたような気がします。


2.UC Berkeley Botanical Garden

木に名札の付いているところに行きたいという願いがかないました。ここで何に一番感心したかというと、同じ種類の植物が何ヶ所にもあると、名札がまた登場するのです。もちろん毎回とか全部というのではありませんが、超親切で徹底していました。

カリフォルニアの自生種を主に見ました。ざっと紹介します。

まず、魔物が出そうなコーストライブオークがここにもあります。ほんと、この木好きです。

その、コーストライブオークに混じってカリフォルニア ベイ (California Bay, Umbellularia californica)の大木がありました。地面近くから太い枝が別れ出た姿ですが、コーストライブオークとは全然ちがいます。成熟した大木には特徴のある形と雰囲気があるのだと改めて思いました(写真が無いですけど...)。クスノキと同じ科だそうで、葉に強い香りがありました。

名前だけは聞いたことのあるマンザニタ (Manzanita, Arctostaphylos spp.)。マンザニタ は総称です。覚える気力を削がれるほどにたくさんの種類がありました。いずれも低木で、硬質の暗赤色の幹が特徴。上記マドロンと共に ツツジ科 なのだそう。

それから、水辺の低木、トヨン(Toyon, Heteromeles arbutifolia)にも親しんできました。これは我が家の近所のエルドラド パーク にもたくさんあるのですが、“よく似た葉っぱの木が全部トヨンに見えてしまう病” にかかっていました。ちょっとよくなったかも。


二日間色々と自生種を見て、一つ不思議だったこと

カリフォルニア シカモア(California Sycamore, Platunus racemosa)に全くお目にかからなかったこと。二か所とも、ちゃんと水の流れるクリークがあったにもかかわらずです。気候が合わないわけではないはずだけど。

街路樹でさえ、ロンドン プレーン ツリー は好んで植えられていたのですが カリフォルニア シカモア は本当に皆無。

分かったら報告します。



以上です。




2014年10月3日

しばらくご無沙汰でした。娘が巣立ち、樹木ウォッチングは迷い中。




9月のエントリーはたったの二件だけでした。ほぼひと月ぶりの投稿です。

ご無沙汰の理由はいろいろありますが、まずなにより、夏バテ気味でした。仕事の時間が増えたことと、今年の夏がことのほか暑かったせいだと思います。炎天下に長時間駐車した車を運転して移動することが多く、熱中症気味だったかも。

それから、次女が家を出ました。UC Davis (カリフォルニア大学 デービス校)に3年次からの転入です。私にとっても一大事で、ブログのことは気になりながら、放置していたという感じです。この夏は もうすぐいなくなる娘” と過ごす最後の日々を、なんとか日常に流されないで味わおうともがいていました。おかしな言い方ですが、子供が傍にいることが当たり前であることが終わる前に、その日々を自覚的に過ごそうとしたのです。
次女を送ってDavis に行ったり、長女の家に数日滞在したり、それなりに活動もあり、忙しくもありました。

そして、“樹木ウォッチャー” としては、迷いの段階に入りました。好奇心をドライブに快調にエントリーを重ねているうちに、吸収する情報が加速的に増えてきて、無邪気にに書けなくなってしまいました。例えば、コースト ライブ オークのところでチラッと書きましたが、この自生種に首を突っ込むと、カリフォルニアの気候、地形、歴史などなどのことが絡まって押し寄せてきます。何もかもをブログに書く必要はないのですが、では何を書くかと問うと、自分はブログで何をしたいのかを考えなくてはなりません。夏バテの頭では無理でした。

上記、2番目と3番目については、これからグダグダとエントリーにしてゆくつもりです。この辺を消化しないと先がみえてきませんので。

ここまで書いただけで、だいぶ頭がすっきりしてきました。ブログっていいですね。

以上です。