2014年3月9日

ワシントンヤシ、さらに続き-写真をいろいろ


前々回前回に続いて、さらにワシントンヤシについての記事です。

なんだかワシントンヤシマニアになってしまいました。運転してても、ヤシについ目が行ってしまって、気になるのが見つかると、じーっと見たくなります。危ない、危ない、気をつけなくては。

そんな気になるヤシを見つけたら、場所を覚えておいて後で訪れる、という地道なウォチングを重ねて、写真も色々撮りましたし、見る目もちょっとはできたかな。



ワシントンヤシの最初の投稿で、若いヤシをよく観察できないとか、葉柄の着色が確認しにくいとか書きましたが、見つけましたので、写真を見てください。




いつもガソリンを入れるところの裏手に、下の写真のワシントンヤシが生えてました。若いW. robusta です。

ぴんと伸びた葉先、茶色く着色した葉柄基部など、今まではっきり確認できなかった特徴がくっきりしています。ただ、これくらい若いヤシだと、緑の葉がもっと下のほうまで残っているはずなのですが、それは、じゃまになるので剪定されたのでしょう。

植えたのか、種が落ちて勝手に生えたのを飼って(?)いるのか微妙なところです。
2014年3月6日 Gas Station on Valley View St. Cypress   CA

上のヤシの葉の付け根。葉柄基部の茶色い着色は、W. robusta を見分ける特徴。
2014年3月6日 Gas Station on Valley View St. Cypress   CA





これは、フェンスで囲われた空き家/空き地に生えていたワシントンヤシ。 W. robustaです。
これは、本当に勝手に生えているっぽい。けれども、やっぱりちゃんと剪定されているので、土地の管理者は、飼うことにしたのかもしれません。
結局、土地の端っこに芽を出したら残してもらえる可能性が高いのかも。
2014年3月7日 Katella Ave. Stanton  CA


金網の隙間にレンズを突っ込んで、うまいこと写真がとれました。見事に茶色の着色と、基部の裂けているのが分かります。
2014年3月7日 Katella Ave. Stanton  CA



思うに、この基部が裂けているせいで、葉が枯れても、落ちずにいつまでもくっついていられるのだと思います。
また、写真のように、基部を残して剪定してある場合には、成長とともに幹が太くなるにつれ、葉柄基部の裂け目が左右に広がっていって、あの斜め格子のパターンになるのでしょう。



同じく、上の robusta の葉の縁から白い糸状の繊維がほつれるようにでているところ。
これは本当は、もう一方のワシントンヤシである W. filifera にもっと顕著に見られる特徴です(そもそも、filifera とは糸状の繊維がついているという意味)。

それから、葉柄の縁のサメの歯のようなギザギザにさわってみました。とても鋭くて硬い。
2014年3月7日 Katella Ave. Stanton  CA




次の写真は、4本の W. robusta がくっついて生えているところ(後ろにもう一本あります)。これは、勝手に生えたのか。場所的には、植えたと考えてもよさそうですが、いくらなんでも混みあってます。


2014年3月8日 Orange Ave. Anaheim, CA




さて今度は、立派な W. filifera (カリフォルニア ファン パーム)です。
私の活動範囲内では、W. robusta のほうが断然多いので、たまにフィリフェラさんを見かけると、全部の写真を撮りたくなります(もちろん、全部は無理です)。
2014年3月7日 Katella Ave. Stanton CA


ロブスタさんに比べて、圧倒的な幹の太さ、そして葉は少なめで、ばらけています。
昔のこの家の持ち主が植えたのか、そうだとしたら、こうなると分かって植えたのか、今となっては知る由もないでしょう。
それにしても、まるで庭にブロントサウルスが立っているような幹の太さです。


上のフィリフェラさんを、陽が当っている方から見たところ。
立派なスカートです。きれいに手入れされているようにみえます。
2014年3月7日 Katella Ave. Stanton CA



さらに、葉の出ているところをズームで。ピンボケですが、私のカメラではこれが限界。
本当の葉柄の付け根は隠れてみえないので、茶色いか、緑か判別できません。
2014年3月7日 Katella Ave. Stanton CA



またピンボケですみません。個人の庭のフィリフェラさんが3本。
中の一本は枯れています。
ワシントンヤシに詳しいウェブサイトに、W. robusta が枯れているのはまず見ないが、W. filifera は時々ある、と書いてありました。
2014年3月8日 Magnolia St. Anaheim  CA


最後に、W. filifera と W. robusta が両方ある景色。
こういうのを見るとうれしくなります、なんてカッコつけたことが言えるようになりました。
2014年3月8日 Magnolia St. Anaheim  CA



上と同じもの。
さて、手前の、同じ大きさの2本は、filifera でしょうか、 robusta でしょうか。
2014年3月8日 Magnolia St. Anaheim  CA




幹が太いので filifera の雰囲気がありますが、よく見ると、葉柄の基部がくっついています。後ろに見える二本がちょうど良い例ですが、葉柄基部が落ちたら細い幹が露出するはず。それと、葉っぱがコンパクトに繁っています。
なので、W. robusta 。




以上、これで本当にワシントンヤシは終わりにします。
ただ、残念ながら、若いフィリフェラさんをまだ確認していません。それが見つかったら、多分また書きます。



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2014年9月7日 勢い盛んな季節が過ぎて、ワシントンヤシ2種、W. filifera と W. robusta




2 件のコメント:

  1. 苗の段階でフィリフェラとロブスターを見分ける方法はフィリフェラは成長点の葉っぱの出方が微妙に違うんです、なんか逆向きみたいな感じで新しい葉っぱが出てきます、広がれば同じですが、真っ直ぐに伸びてくるときにわかります^^うちに苗がたくさんありますので^^インディアンキャニオンで小さいのを引っこ抜いたのですが、それが土も付いてないのに東京に持ってきても枯れないで育ってるんですよ^^LAにいる間はマックのコーラの入れ物に水を入れておいて、飛行機に乗る前に根を湿らせたティシュで包んで東京に持ち帰りました^^すごい生命力ですよね^^

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  2. 写真の若いロブスターは植えたのではなく、種が飛んできて勝手に生えたものでしょうね^^
    良く土地の端っこに生えたロブスターが端なので残されたのだと^^そこまで勉強されてすごいです^^

    こういうのを見つけると僕は掘って持って帰りたくなります^^ロブスターの凄いところは土が付いてなくてもちゃんと根がつくってことでしょうか、でも同じものを二度目に植え替えると枯れる場合が多いです。

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