2013年12月12日

クリスマス(1)

今、アメリカはホリデーシーズン真っ只中。
ここで言うホリデーシーズンとは11月第四木曜日のサンクスギビングデーに始まりクリスマスをはさんで1月1日に終わる期間のことで、御存知のとおりパーティーをしたり、贈り物をしたり、特別の料理を食べたり、特別の飾り付けをしたり、特別の宗教行事があったりで、それに伴って人が活発に経済活動ををする季節です。

キリスト教徒以外にも多様な人々が暮らす国なので、公共の場や公立学校では宗教色無しが普通のようです。 いわゆるクリスマスカードも “Merry Christmas” だけではなく “Happy Holidays” と書いてあるのもあり、私が選ぶとするとこちらのほうです。 

でもホリデーシーズンは、ここアメリカではクリスマスを中心にして出来上がったことは間違いないし、やっぱり気になるクリスマス。そこで私のクリスマスにまつわる思いを書いてみます。常に傍観者の立場なんだけど、私のクリスマスの印象は時とともに変わってきています。



忘れもしない1988年、年が明けてすぐにアメリカにやって来てそれから間もないときのこと。 住まいの近くを散歩していると幼稚園があって大きな窓から中が見えていて、そこに大きなクリスマスツリーが飾ってあったのです。

とてもとても奇異に感じる気持ちが胸に沸き起こりました。一月に クリスマスツリー!! 日本から来たばかりの私に 12月25日をはるかに過ぎたクリスマスツリーは完全に季節外れにみえました。

すぐに、日本ではクリスマスとお正月というたった一週間しか離れていない大イベントが、別々に全く違うテイストで盛り上げられるけれど、ここでは違うのだと説明できましたが、違和感は薄まりませんでした。 

日本で仕込まれた条件付けの強さが原因の、カルチャーショックです。

日本の注連飾り(しめかざり)がお正月過ぎても飾ってあるようなものだなと考えついたとき、ちょっと笑って気持ちの収まりどころがありました。

新しい物事に出会ったとき、自分の知っていることを手がかりにして理解しようとするものだという意味のことを聞いたことがあります。 

日本の注連飾りが、アメリカのクリスマスを知る手がかりになったという経験でした。




続きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿