南カリフォルニアの都会の森の樹木ウォッチングに熱中しています。 “樹木リスト” のタブをクリックしていただくと、取り上げた樹木のリストと、その記事へのリンクがあります。
2015年2月19日
ひつじ年なので、この写真を
一月はユーカリのことで手一杯で、新年のご挨拶をしていませんでした。
今日が旧暦の一月一日ということなので、遅ればせながら、ご挨拶を。
まず、未年にちなんで、ごく初期のころに書いたブログから、羊の写真を。我がアパートのベランダから見える、ケーブルボックスと消火栓の羊です。
一年ちょっと続いたブログです。
頭の中だけで思いを巡らせることと、それを文章化することの違いに驚いた日々でした。文章を書くことで、考えが一か所にとどまらずに動き始めます。書くという行為そのものが考えを変えるものなのですね。
書くことに慣れていないだけのことかもしてませんが、短い文章でも書き始めてから内容が定まるまで、大げさに言えば、相当な精神労働をしています。大抵それまで思っていたことをご破算にして組み立て直すという作業が発生します。
当ブログは身近にある樹木のことを多くエントリーにしていますが、客観的な情報を本やネットで調べて自分なりに消化して記述し、また自分の目で見た情報や感想を、時におずおずと、時に大胆に付け加えて世間に差し出しています。
そうやって苦労して作った完成品をネットの空間に公開するのは、その時点での果実をピンで止めて標本にしているようなものです。それを眺める私には世間という視点が加わり、更に新しい情報を得たりして、また考えが動き始めます。
なので、エントリーを公開するとき、そういう変化に耐えられるかを考える必要があります。断定的に書かない余裕と、それでも、これが今の私ですと曝す覚悟かな。
まあ、そんなことを心してこれからもぼちぼち続けたいです。
けれども、ブログを書き始めたことで、ぼんやりとした情緒が私から抜け落ちてしまった気もします。以前は、レモンユーカリを “我にもの言う木” として、勝手に心慰められていたのに、今は種類を見極めたい意欲が勝って、心が乾いてしまったかも。この辺も、ちょっと思い出して何とかしなくちゃ。
いずれにしても、読んで下さる方が世界中におられることが大きな喜びです。これからどのように展開するか分かりませんが、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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