2014年4月6日

トネリコの仲間、アッシュという名の木、Evergreen Ash



公園や学校など、敷地が広いところにフツーに植えてある木。大木だけれど、涼しげで感じの良い木。よく Chinese Elm (アキニレ)と並んでいたりします。

Evergreen Ash 2014年4月3日 Essex Park, Cypress, CA





三角屋根のハンバーガー屋さんの向こうに小さな公園が見えます。小さいながら、ここは、大木が、ぎっしり植わっています。
写真に見える、もくもくした梢の中に、今回話題にするアッシュが一番背が高く頭を出しています。

2014年4月3日 Ball Rd. Cypress, CA





枝が斜め上向きに大きく広がり、少し隙間のある樹冠から木漏れ日が落ち、風でサヤサヤと葉が動く。心地よい木の一つの典型です。
三本植わってます。
Evergreen Ash 2014年4月3日 Essex Park, Cypress, CA



漠然と、ケヤキだと思って過ごしていましたが、今回調べてみるとケヤキとは違う木でした。写真で見ると果実が明らかにちがいます。

冒頭で述べたように、Chinese Elm(アキニレ)が一緒に植わっているのを良く見ます。どちらも、二月の初旬にきれいな若緑の新葉がついて、季節感の少ない当地に、春の息吹を感じさせる木です。


名前は、

学名: Fraxinus uhdei (フラキシヌス  ウデイ)
英語名:  Evergreen Ash(エバーグリーン アッシュ)、Shamel Ash(シェメル アッシュ)、Tropical Ash(トロピカル アッシュ)
日本語名:  なし(たぶん)

Fraxinus属( トネリコ属)の植物。



どうやってこの木の名前を見つけたかというと、UFEI のサイトの左の欄のリンクにある、Urban Tree Key (都会の樹木検索)を使いました。

葉の特徴で検索します。
Compound (複葉) → Pinnate (羽状)   Opposite (対生)   Toothed (鋸歯)

これで四種類に絞られ、Fraxinusの仲間らしいと見当がつき、UFEIにもどって、Fraxinus属の木の詳細を見て、一番それらしいのを選びました。

余談ですが、ほんの一ヶ月前まで UFEI のページからリンクがついていたUrban Tree Key は、今とは別のものでした。それは、カリフォルニア政府や関係団体が関わっている Urban Tree Key です。今でも存在しています。
今UFEI からリンクしているUrban Tree Keyでは、以前苦労した Carrotwood がちゃんと出ます。こちらの方が良いのかしら。



葉、果実、幹などの写真

羽状、対生の複葉です。葉の縁のギザギザは、ちょっと見にくいですね。カメラ(と、ウデ)が余り良くないので。
Evergreen Ash 2014年3月11日 Essex Park, Cypress, CA





Evergreen Ash 2014年4月1日 Pinewood Park, Cypress, CA






Evergreen Ash 2014年4月1日 Pinewood Park, Cypress, CA




実がなっています。熟すと茶色くなるらしい。
Evergreen Ash 2014年4月1日 Pinewood Park, Cypress, CA




Evergreen Ash 2014年3月11日 Essex Park, Cypress, CA



落ちていた果実と落ち葉を、根っこにのせて。
Evergreen Ash 2014年4月1日 Pinewood Park, Cypress, CA




Ash(アッシュ)は、本来セイヨウトネリコ(Fraxinus excelsior)を指し、古い英語で “spear(槍)” の意味があるのだそう。さらにラテン語の Fraxinusも同じく spear の意味だそう。”の ash とは関係ないみたい。日本のトネリコは、Fraxinus japonica。

世界中に、といっても、主に北半球のあまり暑くないところに多種のトネリコ属の落葉樹が分布しているとのこと。けれども、ここに紹介するEvergreen Ashは、亜熱帯メキシコ原産の半常緑性の木。

半常緑性とは、気候によっては葉が全て落ちることがあるという意味だそうです。私の住んでいる南カリフォルニアで、この木は葉が落ちて裸のときがあったと記憶しています。でも、異常な暖冬だった今冬がどうだったか記憶にないのです。ほんと、見ていないのね。



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