2014年1月31日

ニレの仲間、チャイニーズ エルム--- この並木のある通りに8年間住んでた


下の娘が5才、上の娘が9才の時から8年間住んでいた家が面した通りは、住宅地の道としてはちょっと大きめの道路でした。両脇に歩道があって、家々の前庭から歩道にかけてが、子供たちの遊び場でした。

その歩道と道路の間にあった街路樹が、チャイニーズ エルムの木でした。でも当時は、この見事な木の名前を知りませんでしたし、調べてみようとも思わなかったのです。
2014年1月30日 Myra Ave. Cypress, CA
チャイニーズ エルム、日本名アキニレ、 たぶん。
冬の曇り空なので、空も木もぱっとしないのが残念です。



2014年1月30日 Myra Ave. Cypress, CA
道路と歩道の間に植えてあります。



よく育つ木で、長く細い枝から新しい細い枝が伸び出て、それがさらに長く垂れ下がり、木全体が上にも横にも、広がってゆくのです。枝は、もちろん下方向にも伸び、小さい子供が垂れ下がった細い枝をローブのようにつかんで、ぶら下がって遊んでいました。

そして、年に一回、市から枝刈り車(仮称)がやってきて、街路樹として格好がつくように、つまり、人や車や電線の邪魔にならないように、伸びすぎた枝を刈り込んでゆきます。

このブログを書き始めてから、街路樹の名前を調べることを思い立ったとき、まず知りたいと思ったのはこの木でした。そこで、ネットで、街路樹の写真を色々見てみましたが、いくらなんでも、そんなことでは見つかりません。


それで、今日、我が家のあった通りにもう一度行って、木を見てきました。幸い、剪定はしばらくしてないようで、手の届くところまで下がっていた枝を一本折ってきました。



上の写真は、昔、我が家があった道路で写したものです。
下の写真は、折ってきた枝。脇から次の若芽がでてます。



さあ、その枝を頼りに、調べました。

日本語の “樹木検索くん” (→ ここ)というのを見つけました。本当に、便利なものがあるのですね。ビジオさんという方が個人で作られたとのこと、ありがとうございます。


そこで、特徴を選んでゆきます。落葉樹、高木、単葉、葉は小さくて、楕円形、鋸歯あり、葉脈は羽状、主脈一本、樹皮はがさがさ程度、まだら模様がある.....アキニレ、ケヤキまで絞られました。

実は、常緑樹か落葉樹か決められなかったので、両方試しました。あとで分かったのは、Semi-deciduous (準落葉性とでもいうようなもの)、つまり、葉の無い期間がごく短く、葉が落ちたときには次の芽がもうついている、なのだそうです。



それから、駄目押しで、オレゴン州立大学のサイトにある検索(→ ここ)を試しました。
これでは、Elm(Ulmus)と出ました。ニレの仲間のこと。
オレゴンはカリフォルニアよりずっと北にあるので、あくまでも参考ですが。


それから、おなじみCal Poly San Luis Obispo のサイト(→ ここ)で ニレ(elm)とケヤキ(zelkova)を調べた結果、ニレ属Ulmus )と見当をつけました

さらに、枝が垂れる(droop)か垂れないか等参考にして、たぶんこれでしょう、というのがUlmus parvifolia(→ これ)。 英語名Chinese Elm、日本語をしらべたらアキニレ。最初の、“樹木検索くん” にあった名前でした。


さらに駄目押し。
ロサンゼルス市は、さすがに大都市だけあって、街路樹についてもいいサイトがありました(→ ここ)。市が街路樹として認めている木のリストです。

その中で、Elm の仲間は、Chinese Elm だけ。
そこに出ている写真(→ これ)も、ああ、これこれ、というなじみの姿でした。

ほんとうは、亜種だか品種だかまであるのでしょうが、私はそこまではできません。

で、Chinese Elm と決定。

なんだか、邪道の植物探索ですが、あくまで、種類が限定されている街路樹なので、これで良しとしましょう。



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