下の娘が5才、上の娘が9才の時から8年間住んでいた家が面した通りは、住宅地の道としてはちょっと大きめの道路でした。両脇に歩道があって、家々の前庭から歩道にかけてが、子供たちの遊び場でした。
その歩道と道路の間にあった街路樹が、チャイニーズ
エルムの木でした。でも当時は、この見事な木の名前を知りませんでしたし、調べてみようとも思わなかったのです。
2014年1月30日 Myra Ave. Cypress, CA チャイニーズ エルム、日本名アキニレ、 たぶん。 冬の曇り空なので、空も木もぱっとしないのが残念です。 |
2014年1月30日 Myra Ave. Cypress, CA 道路と歩道の間に植えてあります。 |
よく育つ木で、長く細い枝から新しい細い枝が伸び出て、それがさらに長く垂れ下がり、木全体が上にも横にも、広がってゆくのです。枝は、もちろん下方向にも伸び、小さい子供が垂れ下がった細い枝をローブのようにつかんで、ぶら下がって遊んでいました。
そして、年に一回、市から枝刈り車(仮称)がやってきて、街路樹として格好がつくように、つまり、人や車や電線の邪魔にならないように、伸びすぎた枝を刈り込んでゆきます。
このブログを書き始めてから、街路樹の名前を調べることを思い立ったとき、まず知りたいと思ったのはこの木でした。そこで、ネットで、街路樹の写真を色々見てみましたが、いくらなんでも、そんなことでは見つかりません。
上の写真は、昔、我が家があった道路で写したものです。
下の写真は、折ってきた枝。脇から次の若芽がでてます。
そこで、特徴を選んでゆきます。落葉樹、高木、単葉、葉は小さくて、楕円形、鋸歯あり、葉脈は羽状、主脈一本、樹皮はがさがさ程度、まだら模様がある.....アキニレ、ケヤキまで絞られました。
実は、常緑樹か落葉樹か決められなかったので、両方試しました。あとで分かったのは、Semi-deciduous (準落葉性とでもいうようなもの)、つまり、葉の無い期間がごく短く、葉が落ちたときには次の芽がもうついている、なのだそうです。
それから、駄目押しで、オレゴン州立大学のサイトにある検索(→ ここ)を試しました。
これでは、Elm(Ulmus)と出ました。ニレの仲間のこと。
オレゴンはカリフォルニアよりずっと北にあるので、あくまでも参考ですが。
さらに、枝が垂れる(droop)か垂れないか等参考にして、たぶんこれでしょう、というのがUlmus
parvifolia(→ これ)。 英語名Chinese
Elm、日本語をしらべたらアキニレ。最初の、“樹木検索くん” にあった名前でした。
さらに駄目押し。
その中で、Elm の仲間は、Chinese Elm だけ。
そこに出ている写真(→ これ)も、ああ、これこれ、というなじみの姿でした。
ほんとうは、亜種だか品種だかまであるのでしょうが、私はそこまではできません。
で、Chinese Elm と決定。
なんだか、邪道の植物探索ですが、あくまで、種類が限定されている街路樹なので、これで良しとしましょう。
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